岡林勇希（菰野）指名予想・評価・動画・スカウト評価

特徴①	最大の特徴は最速150km/hの速球である。真上から投げ下ろす投球フォームで、ストレートで空振りやファールが奪えている。速球のリリースの瞬間を見ると、手首の角度が三塁方向に傾いていることがわかる。その為、通常時はマッスラ気味となっている。こういった通常の投手との違いがあることで、相手打者が空振りやファールしてしまうのだろう。ただ、抜けてシュート変化している場面が目立ち、質もバラツキはまだまだ多い。＊岡林勇希のストレート分析では、回転数2400RPMでマッスラ気味の縦回転と分析。
特徴②	変化球はスライダー、カーブ、チェンジアップ、フォークを持ち球とし、スライダーを軸に投球を組み立てる。スライダーは変化量が大きく、決め球として十分使えるレベルだ。あとはチェンジアップやフォークを精度よく低めに集められれば、もうワンランク上の投球が可能だろう。
特徴③	制球力には課題がある。ストレートの勢いはあるものの、質のバラつきが多く、狙ったコースに投げられる確率は低い。また、変化球も高めに浮くケースが多く、抜けるボールも多い。四死球で崩れる場面も多く見られそうだ。

岡林勇希の経歴とデータ

名前	岡林勇希(おかばやしゆうき)
生年月日	2002.2.22
ドラフト年	2019年
所属	菰野高校
経歴	松阪リトル（松阪市立徳和小学校）→ 松阪梅村シニア（松阪市立久保中学校）→ 三重県立菰野高校
出身(地域)	三重県(近畿)
解説	兄・飛翔（つばさ）の影響で松阪市立徳和小学校二年生の時に松阪リトルで野球を開始。ちなみに兄は現広島カープです。松阪市立久保中学校では松阪梅村シニアに所属。三年生時には豊田選抜として台北国際大会に出場。中学時代から速球は投手として有名だったが、兄と同じ三重県立菰野高校へ進学。入学後は一年生夏からベンチ入りを果たし、選手権予選一回戦で141km/hをマーク、チームのベスト4入りに大きく貢献。二年生春には白山高校戦で1被安打12奪三振完封するなど活躍。 6月には二年生ながらU-18侍ジャパンの一次候補にも選出される。 2年生夏の選手権予選では148km/hをマークするも、3回戦でリリーフが打ち込まれ敗退。一学年上の田中法彦（現広島カープ）が引退すると、二年生秋からはエースに。秋季大会ではドラフト候補の前佑囲斗との投げ合いを制し、三重県大会優勝。続く東海大会では149km/hをマークするも、二回戦敗退となり選抜出場を逃す。

守備位置	投手
投打	右投左打
身長	176 cm
体重	71 kg
最高球速	150 km/h
変化球	スライダー, カーブ, フォーク
総合評価	A 評価
解説	二年生ながら最速150km/hの本格派右腕。真上から投げ下ろす投球フォームで、質の良いストレートを投げ込む。速球で空振りやファールが奪えるタイプである。また、重心を低くして体重移動できており、リリースポイントが打者に近い。こういった点も空振りを奪える要因だろう。変化球はスライダー、カーブ、チェンジアップ、フォークと多彩で、主にスライダーを得意とする。スライダーは変化量が大きく、決め球として十分使えるレベルだ。制球力はあまり良くなく、四球で崩れる場面も出てくるだろう。それでも全体的に完成度が高い投手である。